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コラム

第17回 メガ盛り景気を作り出せ
   

 景気を良くしようといろいろな施策を行っていても余り効果がないのは何故だろう。
 バブルの頃はどうして多くの人が金持ち気分だったのか?所有する株や土地が値上がりすると、実際にそれを換金してお金が手元にある訳では無くても、多額の財産を所有しているという気持ちのゆとりが生まれ、それが経済行動につながる。消費が所得を生み、また消費を生むという好循環で経済が活性化する。
 今はその逆で、ゆとりが無いからギスギスし、企業も個人も縮小禁固して、チマチマと凌いでいるという感じで、これでは景気が良くなりそうにない。

 政財界の重鎮は昔の日本、いわゆる高度経済成長期のイメージが未だ消えず、現況の認識とその対策がずれているのではないかと思う。戦後の焼け野原から高いビルが立ち並ぶ街になり、食糧難の時代から飽食の時代へと変わった。が、少子化で人口減少の時代にもなる。経費を削減して安物や最低限のサービスを売るより、経費を潤沢にかけて高度な品質やサービスを生み出し流通させるべきではないか。より安い物を求めるという構造が続くと気持ちはすさみ、技術も文化も退化する。
 一方で無駄とも見える過剰品質が楽しさや豊かさを生み出す。層の厚い準備(スタンバイ)がヴィヴィッドな対応を可能にし、感動を生み出す。
 いろいろな分野で無駄を省こうともがいて、結局のところ安っぽく薄っぺらで魅力のない物を作って、多くの人が消耗戦に巻き込まれて、詰まらない時代になってはいないか。

 『行き詰ったらイノベーション』
 現代に生きる人間を改めて見つめ、価値観や発想を適応させて、ただただ楽しく過ごすことを考えればどうか。

 

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