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コラム

第20回 税収を増やせ
   

 税収を増やすには、消費や所得を増やさねばならない。企業が赤字でワーキングプアと言われる労働者が多数いて、低所得と先行き不安で消費行動を控えるという状況では税収は減るばかりだ。税率を上げれば税収が増えるという単純な事ではなく、税収を飛躍的に増やすには、世の中にお金が動きまわる事が必要だ。

   財政の健全化の為に無駄をなくすとか、予算を絞り込むとか、或いは消費税率を上げるとか議論をしているが、そんなチマチマした事だけで健全化できる数字には思えない。1,000兆円近い借金があり、少子化、高齢化で今後ますます労働人口が減り、介護や公的年金等に費用がかかりそうなのだから、今更節約や倹約を考えても解決は難しいところ迄来ていると思う。  これを解決するには爆発的な消費行動によって飛躍的に税収を増やすしかないと思う。その結果ハイパーインフレが生じ、円安となっても仕方ないのではないか。そうする為には国民が国内でお金をいっぱい使えば良いので、貯金がアホらしくなる位に誰もがお金を使いまくる雰囲気にすれば良い。いわばバブルの再来である。

   将棋で「とら銀」というのがあって、普通に駒を並べた一方と王将と銀一枚で戦うというものだ。但し、その銀はとられない銀でどんどん向かって行っても取られる事が無い。特殊な貨幣を作って使っても減らないマネーにすれば、さすがにみんなどんどん使うだろう。

 今こそ行政の決断が必要だ。従来のバランスにとらわれていては結局大きな変化は無く、閉塞感と絶望的な空気だけが充満する。ダイナミックに新しい光を射し入れてその空気を打破するしかない。アッと驚く呼び水を注入する事を期待してやまない。

 

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