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コラム

第8回 ジェムと兵器
   

 総選挙の結果、大方の予想通り政権交代ということになった。交代といっても激変という感じもしないので、大きな期待は持てない代りに不安感も少ない。ちょっとした国民感情と、それを増幅してアナウンスするメディアの相乗効果で空気がどんどん出来上がっていく感じもあり、マスコミのサジ加減で世論が形成されてしまうなら公正さもさることながら、もっと様々な切り口の報道や解説が必要ではないだろうか。


 地方分権の話題は何となくウヤムヤになった感じだが、官僚も政治家もマスメディアもそれに関わる人々も、日本を動かす立場にいる人の殆どは東京で暮らしているはずで、東京と地方の温度差をどう認識しているのだろうか。東京が日本の中枢であることは間違いないけれど、脳だけが発達しても手足が退化してしまっては国としては滅びてしまうのではないだろうか。東京、とりわけ渋谷や原宿、池袋など人が多く活気があり、そこにいると少子高齢化の危機など少しも感じない。壊滅的にさびれた地方都市の商店街など想像も出来なくなる。


 お金のあるところに金が集まるなんて言うけれど、人の多い所に人が集まる。それも多種多様な人である程、混沌とした中に活気が生まれる。若者が少ないからと地方にある程度の規模の大学を作っても、結局一つの学校の学生たちだけではコクがでず、ポシャってしまうケースが多い。いろんな学生やプータローや訳がわからない人々がゴチャゴチャ入り混じったにぎわいの中で、結果として新しい文化が創造される。
 車や電気製品が売りだった国がアニメやゲームソフトやそれに関連するグッズ等で海外から大いに注目されている。一昔前、多くの大人が顔をしかめた女子高生のファッションセンスが国を救う決め手になるかもしれない。衣食足りてそこそこに甘やかされて育った彼女たちのカワイさの追求が世界に類をみない新しい文化になりつつある。


 時代の流れの中で、機能と低コストの追求ばかりでなく、何の役に立たなくても人の心をちょっと明るくするような魅力あるモノやサービスを生み出せれば経済の閉塞感を打破できるかもしれない。
 魅力あるモノは魅力ある人間にしかつくりだせない。コストや利潤を考える前に、ピュアな感性を育まねばスマートなビジネスはおぼつかない。

 

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