軽機開発株式会社|コラム

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コラム

第34回 チャレンジ
   

 オーダーメイドでのものづくりの仕事をしていると、一筋縄ではいかない依頼が来る事もあります。餅は餅屋と言うか、それぞれの分野で専門的な技術や経験を持つ業者があるので、そこを見つけて連携する事が常套手段なのですが、それがなかなか見つからない事が稀にあります。
 そんなとき、すぐに出来ないとあきらめるのではなく、何とかしようと努力すると案外出来る事もあります。

 写真上はガラス製のハードディスクドライブの金型で、平面度2ミクロン、薄さ5ミクロン公差に丸溝加工をするというものです。
 当初この依頼を受けた時に、プロファイル研磨の加工を専門に行う業者なら出来るだろうと思い、何社かに打診しました。ところが、形状や公差の条件が合わず、これは出来ないと言われてしまいました。あきらめかけたのですが、様々な冶具を駆使する事によって、社内の汎用旋盤で加工する事が出来ました。数年間で千個近く製作したと思います。

 写真下はテーパースリーブにリード溝を加工するもので、これは五軸の機械を持つ業者やカム業者なら出来るだろうと考えました。ところが、溝や深さや、隅のRが変化していく加工は特殊で、どこからも断られてしまいました。
 そこで自社の汎用フライス盤にサーキュラーを載せ、工具をプロファイルする事とミガキを加える事で、用途を満たすものがどうにか出来ました。

 このように困難なものをすぐにあきらめるのではなく、粘り強くチャレンジする事によって設計のコンセプトを具現化する事が出来るのです。

 

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